夜中の電話

先日、バイト先の小さなビジネスホテルで電話番をしていたら、普段は滅多ににかかってこないくせに、その日だけ無言電話が4〜5回あった。6回目くらいの電話があって、そろそろイライラしていた俺は、電話口に向かって「もしもし!?もしもし!?」とちょっと強めの声で喚いた。
そしたら、どうも今まで無言電話をかけていた相手とは違っていたようで、こちらに話しかけてきた。でも、その内容が怖くて怖くて、無言電話だったほうがまだマシだったんじゃないのかって言うほど。そう、電話の相手は精神を病んだ人*1だった。電話の内容は、

俺「もしもし」
女性「牧師さんいますか?」
俺「え?どこにいるかは知らないです。」
女性「パスタとかミサとか、…!!」
俺「すみません、教会はあまり詳しくなくて」
女性「本当に知らないの?ちゃんと礼拝しないと大変なことになるわよ」

牧師の存在を聞いたのに、礼拝しないと大変なことになる?
意味のわからなかった俺は、
俺「あ、はぁ、すみません、言ってることが良く理解できないのですが」
女性「○○にも教会あるでしょ、やらないと本当にビリビリ攻撃とかしますからね!!」

めんどくさくなったので、
俺「はい、よくわかりましたー」
女性「…」ガチャッ!

「わかった」って答えたので相手も納得したのか電話を切ってくれたが、バイト先では一人きりだし。夜1時過ぎだったので寝なきゃいけなかったが、こわくて全然眠れなかった。

結局何事もなかったんだけど、次の日、職員に話を聞いてみると、その人は昔ここで働いていた人らしい。敬虔なクリスチャンだったので、未だに教会の話をするらしいのだが、病院を出たり入ったりしていて、出たときに電話がかかってくるらしい。
とりあえず適当に相槌をうつと、勝手に納得して電話を切ってくれるので、次もあるようなら適当に返事をしておきなさい、とのこと。たまに思い出したように職場にも来るらしいのだが、あのとき返答を間違って口論になったら、どうなってたんだろう俺…

*1:おそらく、統合失調症